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2010-11-09 19:20 | カテゴリ:その他
「カラス天狗(てんぐ)のミイラ」として知られる和歌山県御坊市所蔵の「生身迦樓羅王尊像(しょうじんかるらおうそんぞう)」(江戸時代)の正体が、同県によるコンピューター断層撮影(CT)で、2羽の鳥の骨や粘土で作った造作物と分かった。

 像は高さ39・3センチ。木製の岩座に立った姿で、厨子(ずし)の中に納まっている。

 県が3年前、エックス線CTで解析。粘土を材料にした頭に鳥の頭部を納め、くちばしを外に出し、手足も鳥の足と粘土で作ってあることが分かった。骨格からトンビとみられる。

 その後、「夢がなくなる」などと公表を控えていたが、県立紀伊風土記の丘(和歌山市)での展覧会で、結果を公開することにした。

 ◆カラス天狗=山伏装束で深山に住むという想像上の生き物。鼻の高い大天狗と違い、くちばしを持っている。剣術が得意で京都の鞍馬山で牛若丸(源義経の幼名)に教えたという伝説がある。